セゾンさゆりのブログ 2025.9.12

2025.9.12

ベアードビールファンの皆様へ、

9月に入ったというのに、まだまだ残暑が厳しい毎日が続いています。所によっては警報級の大雨が降るなど、気候の変化が激しいですね。9月10月はイベントの予定が続々と入っていますので、何とか天候に恵まれて欲しいと祈るばかりです。

さて、7月半ばの沼津フィッシュマーケットタップルームの25周年祭は、OBブルワーとのコラボレーションビールやトークセッションで盛り上がり、ベアードの25年の歩みを多くのファンの皆さんと祝う事ができました。改めて感謝・感謝の一言です。本当にありがとうございました!

壁に掲示されていた創業当初の写真を眺めながら、その時の思い、情熱、出会い、別れ、色々なことが思い出されました。沼津港という場所柄、遠方からいらっしゃるお客様にとっては、海を眺めながらビールが飲める最高のロケーションと言っていただけますが、地元の方にとっては、逆に駅から遠く、気軽に行けない場所。そんな中でも、足繁く通ってくれているローカルの常連様、週末に関東周辺やその他の地域から足を運んでくれるお客様の温かいサポートのお陰で、25年という長い年月続けることができています。

ここ数年のクラフトビールの盛り上がりは目を見張るものがありますが、地ビール解禁から30年を経て、やっとクラフトビールが浸透してきたと感じています。いわゆる地ビール、お土産ビールといわれていた時代から、ベアードはクラフトビールと言い続け、ビールの多様性、歴史、奥深さ、楽しさを、お客様一人一人に伝えてきました。Bryanがビールの温度がぬるいといったお客様に、一生懸命、「これが適温なんです!なぜなら。。。」と熱心に伝えていた場面を奇跡的に撮っていた写真がこれ。

ビールのスタイル、歴史、適切な温度、サービングの仕方など、一つ一つにこだわり、ずっと製法や哲学を変えてこなかったこと、そしてその断固たるシステムを作り上げたこと、それが代々とベアードのブルワー達にも継承され、25年間もの間、品質の高いビールを造り続けることができているのです。そして、独立を果たしたベアードのOBブルワー達にも、製法は違えども、ビールに対する情熱は脈々と受け継がれています。

ベアードの卒業生はブルワリーだけでなく、飲食店でも、多く独立を果たしています。東京タップルームの歴代の店長たちも何人も独立を果たし、それぞれ活躍しています。静岡でも皆さんご存知の、呉服町タップルーム、闇よ棚がそうです。それぞれが自分の個性を活かし、お店の雰囲気を作り上げていて、まさにベアードがずっと語っていた「多様性」「個性」が、ここでも活かされています。

飲食店オーナーからよく聞かれるのが、「どうやってそんないいスタッフを雇うことができるのか?」という質問です。私達は面接のとき、履歴書はあまり重要視していません。その人の目や態度をみて、すぐにわかります。情熱があるかないか。正直者か。この仕事に意欲的かどうか。もちろん、100100中ではありませんが、8割がた的を得ています。
その人のありのままを受け入れ、その人のいい所を引き出す。得意分野を見つけ、挑戦させる。自分の仕事に責任を持たせ、最後まで実行させる。
自分からやりたいという仕事でなければ、やる気はでないですよね。チームとして一つの形を作り上げることができれば、個々それぞれが違っていてもいいんです。ビールも同じ、バランスの良さ、が全てです。でも、それを引っ張っていってくれるリーダーも必要。ベアードでは私達経営陣、ディレクター陣の下に、30代から40代の優秀なリーダーが育ってきているので、次世代のベアードビールをどのように継承し、進化させてくれるか、これからのベアードも、温かく見守って下さると嬉しいです!

最後にイベントのお知らせです。冒頭でも書きましたが、9月10月はイベント盛りだくさん。HPにイベントカレンダーを追加しましたので、どうぞチェックしてみてくださいね。

色々なイベントで、街で、多くのベアードファンにお会いできるのを楽しみにしています!

Baird Beer

ベアードさゆり

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