セゾンさゆりのブログ 2019.7.1

Sayuri Baird

ベアードブルーイングも会社として19年目に突入しました。どんな会社形態が一番自分たちの経営方針に合うか色々と本を読んで勉強し、20003月に合資会社を設立。7月にフィッシュマーケットタップルームをオープンさせました。その時既に四姉妹の長女と次女がおり、年齢は2歳と5か月。今振り返ると、小さい子供を抱えながら、よくやったなぁ。私達もまだ30代前半だったので、エネルギーと情熱に溢れていました。周りから見ると無謀で大変だと思われていたかもしれないけど、その時は必死で、大変と思う暇もありませんでした。

やや昔のタップルーム姿

子供を平日には保育園、週末には託児所に預けて、車もなかったので、ママチャリで子供を前と後ろに乗せての送迎や、タップルームの買い物などもすべて行っていました。今でも創業当初からの常連さんが、「雨の日も風の日も自転車に二人の子供を乗せて、走っているさゆりやブライアンを見たことがあるよ。時には夜中に見かけることも。そんな姿を見たら、僕もがんばらなくちゃ、と思ったよ」と、懐かしい思い出話に花が咲きます。その当時からのお客様は、子供たちの成長もずっと見てきているので、去年次女のアッシュが希少ガンで亡くなった時も、私達を心から支えてくれました。子供を亡くした親の気持ちは、当事者でなければ到底理解できない、と自分がその立場になって初めて痛感しました。それでも、今こうやって毎日仕事に打ち込めるのも、家族や従業員、お客様の支えがあってこそ。本当に感謝しています。昨年は私達が会社に不在になる時も多い中、従業員の皆はより団結し、会社の業務が怠らないように一生懸命働いてくれました。子供達も、姉妹を亡くした悲しみは計り知れないと思いますが、上を向いて、笑顔で登校し、友達に支えられながら、学校生活を送ることが出来ました。

この19年間は、あまりにも激動で、うまくいかない時や、悲しみや不安に押しつぶされそうな時に、何のためにベアードビールを造り続けているのか、自問自答する事もありました。そんな時に思うのは、やはり、家族のため、従業員のため、おいしいと言って飲んでくれるお客様のため。ベアードビールを飲んで、少しでも1日の疲れを癒し、ほっとできたり、笑顔になれたりする、そんな時間を過ごしてもらえたら、それが私達の幸せに繋がっているのだなぁと感じています。

ベアード家

来年は節目の20年。会社も世代交代の時期に入り、多くのベテラン選手が旅立ち、若い力が実力を発揮できる舞台が整ってきました。世代が違っても、情熱や想いは通じるものがあります。伝統や文化は、時代に合わせて変化、進化していくから、世代を超えて継承していくのです。これから若い力で、どんなベアードビールを繋いでいってくれるのか、わくわくしています。

5月に開店した吉祥寺店も、初めての試みが多かったので、開店してからも試行錯誤の連続でした。場所柄の特徴が、他の店舗と違うところもあり、お客様の動向がここ2ヵ月でだんだんとつかめてきたので、それに合わせて71日から営業時間を少し早め、平日は午後3時からオープンすることにしました。学生や近所に住んでいる方も多いので、早い時間から飲む傾向にあるようです。逆に夜は早目に帰途に着く方が多いので、11時閉店としました。週末は相変わらずお昼の12時から夜の12時までと、他タップルームと同様の営業時間となっています。まだ吉祥寺店へ行ったことのない方は、是非一度寄ってみて下さい。フードメニューもベアードらしく、ナチョスでもタコスでもちょっとアレンジを加えていますので、新しい発見があるかもです!

吉祥寺タップルーム

19年経っても、私達も日々学ぶことばかり。常に改善、常に今よりもベターを目指して、がんばっていきますので、これからも応援よろしくお願いします!

ベアードさゆり

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