タップルーム マニフェスト

これは、ベアードビールタップルームビジネスの目的と運営に関する哲学について

明記した文化的なハンドブックである。

  • タップルームの使命はシンプルで明白だ。それは:お客様にベアードビールを最大限に満喫してもらうこと。各タップルームは、ベアードビールの売上や口コミによるマーケティングのための重要な役割を担っている。各タップルームのフード、サービス、雰囲気は、全てベアードビールを中心にそれをサポートするために考えられている。つまり、お客様にとって、世界中のどこよりも、タップルームでの経験がベアードビールを楽しむ最高の経験となるべきである。

  • Numazu Fishmarket Taproom 24th anniversary

    ベアードブルーイングは、日本においてクラフトビール文化革命を促進したいと切望しており、タップルームビジネスはそれを可能にする一つの重要な鍵である。

  • ビールとパブは、人々をより幸せにするという意味で、シンプルだが非常に重要な役割を与えている。各タップルームを運営する上で第一の目的は、お客様を幸せにすることである。第二の目的は、ベアードビールのビジネスを成長させるために利益を上げることであり、そして出資者や従業員の努力に報いることである。

  • お客様に手頃な価格で高品質の経験(ビール、フード、サービス、雰囲気)を提供することが、上記に述べた経営上の目的をタップルームが達成するための方法である。高品質というのは、販売技術によるものではなく、職人技によって実現できるものであり、手頃な価格というのは、優れた効率性や勤勉さによって提供されるものである。

  • 私達は、通常良く使われる有料の広告宣伝や割引価格などの方法でお客様にアピールすることはあまりやりたくない。このような方法は(a)価値のわからない人達を呼びこんでしまい(b)ブランド品質の認識を低めてしまうと信じているからだ。このような見解は、殆どのビジネスにおいて恐らく少数派であろう。しかし当社のようなプレミアムのニッチマーケットの中のクラフトビジネスでは、これが正しい見解だと私達は堅く信じている。

  • ブルワリーとパブレストランビジネスの運営において、私達はお客様に手頃な価格で最高の品質を提供しているということを絶えずアピールしなければならない。これが達成されたら、無差別な割引や有料の広告宣伝は不要となり、それらは無駄な浪費にさえなってしまう。もしタップルーム経験の質を一つでも疑うのなら、さらに品質を高めることに力を注ぎ、お客様自らが私達の広告塔になっていただけるようお客様を奮起させてください。

  • タップルームは自分の家、そしてお客様は招かれたゲストだと考えてください。自宅のホストとしての立場では、招かれたゲストは歓迎され、居心地もよく、幸せな気分になって欲しいと願う。しかしお客様も同様に招かれた客としての責任がある。例えば、私達の家のルールを守ってもらう、家の中の環境や私達の努力を尊重し、感謝の念を持つ。それができないお客様には帰ってもらった方がいいだろう。私達の目的は、ただお金をいただくことではなく、お客様を幸せにすることである。もし、私達がお客様を幸せにできなければ、お客様はもっと自分達が満足できると感じるところへ行き、彼らが稼いだ大事なお金をそこに使うべきである。注意!もしお客様が何回も退席を求められたり、または自ら退席することがあったなら、何かが適切ではないという証拠だ。その原因は何か、どうしてか、自分自身をよく見つめ直してください。

  • タップルームの従業員として、そしてベアードビールを代表する者として、各自は、個々の情熱や信念、誇りなどを、誠実に、自然に、自分の個性に沿って、お客様に効果的に伝える責任がある。自分らしく、ただし、お客様へ与える影響も考えてください。お客様にとっては、あなたの接客態度やサービスの印象が、大きく言えばクラフトビール業界全体の、細かくはベアードビール及びタップルームの経験を代表するものだと認識されてしまうからだ。人は本物の情熱や信念を見ることが大好きである。偽りはすぐにばれてしまう。また無表情で冷淡な態度は、傲慢だと誤解されやすい。決してそのような印象を与えてはならない。

  • いいパブと素晴らしいパブとの違いは、概ね一つのエリアにかかっている‐それはスタッフサービス。中間レベルのビール、フード、雰囲気でも、素晴らしいサービスによって克服できる場合がある。逆に、高品質のビール、フード、雰囲気が提供されても、悪いサービスにより、その素晴らしさが一瞬にして払拭されてしまう傾向にある。結局は、スタッフはチームであり、素晴らしいサービスは強固なチームワークから生まれるのである。

  • クラフトビール業界のパブレストランで働くことは、名誉や誇るべきことであり、義務や責務ではない。この点が理解できないならば、将来の自分自身の成功や幸せを見つけることはできない。自分の人生で何がやりたいのか、考え直した方がいいだろう。タップルームチームとして働き、そして幅広いベアードビールチームのメンバーの一員となるには、単なる仕事や給与としてではなく、それ以上の価値を見
    出せなければ全うできない。

  • タップルームビジネスの運営・経営にあたり、会社としてのゴールは、細かい事まで本社に管理され、堅苦しいルールにより標準化されたパブレストランを造ることではない。それよりも、各店舗の店長が、信頼するスタッフ達と、お店の個性や毎日の運営について良き決断を下す、ゆるい管理(例:自己管理された起業家的な)でのレストランパブを多岐に渡り造り上げることだ。このゴールを達成するためには、情熱的で、意欲があり、成熟して、正直な、うまく皆をまとめることのできるマネージャーと、責任のある仕事を厭わないスタッフが必要である。このような性格の人は、ベアードビールのタップルームチームメンバーとして成功するであろう。