ベアードビール マニュフェスト

六つの基本要素

ベアードビールブランドのコアは6つの基本要素から構成されている。
それらの要素はお互いに綱のように複雑に絡み合っている。

この複雑に絡み合う多様な要素が、綱のようにブランドに強さを与えているのだ。

それらの要素とは:

哲学
忠誠
誠実さ
刺激
幸福
日本

哲学

ベアードビールの根底には哲学があり、それは包括的でもあり揺るぎのないものでもある。

全てのベアードビールを造る時のゴールは、最大限の個性を引き出すこと。

私たちは個性とは、バランス複雑さの相互関係であると定義している(バランス+複雑さ=個性)。

私たちは最低限の加工最大限の個性を生み出す鍵だと信じている。例えば、最低限の加工という面での私たちのアプローチは、生ホップしか使用しない(ペレットやエキスを使用しない)、無濾過、充填時に二次発酵を促す製法から生まれる自然な発泡性、そして消費者が味わう直前までビールが生きて進化し続けているということだ。

ベアードビールは、その造り手のように、正直で、自然で、素朴である。

Pint of Baird Real Ale at Fishmarket Taproom

忠誠

有意義なビールの哲学は他にも多数存在する。

しかし私たちの哲学は非常にいいものであるし、私たちはこれを完全に信じている。私たちは私たちの哲学の本質を、あらゆるところにあらゆる場面で用いている。

この哲学は、私たちが道に迷ったときに、進むべき道を示すコンパスとしてうまく機能している。そのため、何かを決定しなければならないとき、比較的容易に決めることができる。そうは言うものの、私たちは哲学の範囲内で、柔軟性と寛容さも大切にしている。

全ての人を満足させるために何でもやるわけではない。 ほとんどの人を満足させなくても、価値の分かる人たちに満足してもらえばいい。

Daiku-san with a bottle of Angry Boy Brown Ale at Baird Base Station Kansai

誠実さ

ベアードビールは、きめ細やかに、丁寧にものづくりを行っている造り手が反映されたものだ。

それが私達の集団としての個性の延長でもあり表現の仕方でもある。

私達はただ仕事として働くのではない、それは使命だからだ。そのための努力は、経済的な報酬とは関係なく、やりがいがあり、真の満足が得られるものだ。

ベアードブルーイングの社風には、素晴らしい人間のにおいがする。純粋な人間の情熱が、ベアードビールの味にも感じられるはずだ。

刺激

クラフトブルワリーの一員として、私達は人々を刺激させる業界にいると信じている。

究極的には、ビールの個性そのものがインスパイアさせるものでなくてはならない。

しかしほとんどの場合、それを造る人間に個性がなければ、個性のあるビールが造れないのである。純粋な愛情で、情熱を持って、献身的に、使命を全うするために邁進する、これが人々をインスパイアさせるのだ。

ベアードビールには、この刺激がフレーバーとして入っている。

cheers with beer at Kichijoji Taproom

幸福

ビールの役目は、美しくシンプルだ。

それは、人間をより幸せにすること。

ビールは最も社交的なアルコール飲料で、楽しい人間関係を培う最適な潤滑油である。そして最も多様性のあるアルコール飲料で、飲み飽きたり無関心になったりすることなく毎日でも楽しめるものなのだ。ビールに個性があればあるほど、人間を幸せにすることができる。

ベアードビールの個性あるラインアップは、人々を幸せにする!

Taiko drum event at Baird Brewery

日本

場所は重要である。

日本は、他に類のない程職人気質おもてなし文化を大切にする国である。

日本のものづくりの品質は、芸術的にも工業的にも、世界で認められ尊敬されている。

日本のおもてなし文化に継承される深い思いやりや寛大さも同様である。複雑さの中にある簡素さ繊細なバランスは、日本特有の文化の真髄である。

この文化がベアードビールのDNAを構成している。この素晴らしい文化の中で近代クラフトビールの担い手となれることを誇りに思う。