セゾンさゆりのブログ 2023.2.6

Sayuri Baird

ベアードビールファンの皆様へ、

さて、あっという間に、2023年も1ヵ月が過ぎてしまいました。毎年時間が経つのがどんどん早くなっているような気します。

さて、今回は【ベアードビール・始まりの地】についてのお話です。

20007月に沼津でフィッシュマーケットタップルームを開店してから、今年で23年。創業当初は30代前半だった私達も今や50代半ばになり、お店の中で走り回って遊んでいた子供たちも、皆巣立っていきましたが、お店の雰囲気や内装は、全然変わっていません。逆に、20年以上の歴史や思い出が、店内に刻まれ、ますます落ち着いたいい雰囲気になっていると感じています。

Bryan(左)と私(右)

 

店内の内装も、使われている家具も、食器に至るまで、すべて私とBryanが選んできたものばかり。木のぬくもりを感じる大きな丸太のテーブルや、白樺の丸椅子、カウンターに並ぶどっしりとしたスツールにも、懐かしい思い出が散りばめられています。

開店資金に限りがあったため、大工さんと出会った時には、自分たちも内装工事を手伝い、壁のレンガ貼りはほとんどブライアンが行いました。丁寧にしっかりといい仕事をしたお蔭で、23年経っても未だ1枚も剝がれていません!丸太のテーブルや椅子も、自分たちで探し求め購入し、2階まで二人で運び、皮をはいだり、サンディングしたり、磨いたりと、大変だったけど、今でも存在感のある、いい雰囲気づくりに欠かせないアイテムとなっています。創業当初から、店内禁煙だったため、壁もきれいなままです。

タップルームでのスーパーボウルパーティー(コロナ前)

 

思えば、創業当初から、一般的には、「ビールを出す店としては、無理だろ~」と言われることをやってきました。

例えば、営業面では、ビールの香りやオープンキッチンから漂うおいしい料理の匂いなどを楽しんでもらいたいと全面禁煙にしたり、イギリスやアメリカのパブのように、昼からビールが飲めるようにと昼営業を週末限定で行ったり、自分たちの子供達もお店にいたので、お子様連れのお客様も歓迎したり。週末にタップルームで、たくさんの子供たちが走り回っている風景を懐かしむ常連さんも多いのではないでしょうか。

業界の用語で、今では当たり前になっている、「パイント」や「タップルーム」、「クラフトビール」も、その当時は聞きなれないものだったので、その言葉自体から説明する必要がありました。

情熱的に説教中のBryan

 

そして何より、ビールの温度にこだわり、「ぬるい」と何千回言われても、「これが適温なんですよ」と根気強くお客様に伝え続けてきたことが印象に残っています。そのぬるさのお陰で、エールビールの香りや味わいが引き立つことを、何度かお店に足を運んだお客様がだんだんと理解し、おいしいと笑顔で飲んでいただけた時は、本当に嬉しかったです。

沼津の港町で、地元のお客様にとっては、ビールもフードもすべてが知らないものばかりだったと思います。それでも、ビールに対するブライアンの情熱やこだわりが伝わり、一人一人ファンが増えていきました。

20年以上たった今でも、お店の経営的には繁盛店とは言えないお店ですが、私たちの原点、ベアードビールの始まりの地、ということを考えると、これからもできる限り続けていきたいな、と思うのです。

2022年の周年祭

 

コロナの影響もあり、少ないスタッフでお店を運営しているため、昨年から私とBryanも週1回(木曜日)お店に立っています。もっといろんな話が聞きたいなぁと思ったら、是非気軽に遊びに来てくださいね。一緒に乾杯しましょう!

Cheers

ベアードさゆり

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