セゾンさゆりのブログ 2024.2.28

Sayuri Baird

ベアードビールファンの皆様へ、

ベアードビールも創業24を迎え、20代の若いファンや新しいファンも増えてきました。そこで改めてベアードビールについて少しお話したいと思います。

ベアードビールは、ビール造りにおいて「多様性」と「バランス」を大切にしています。それを象徴するように、定番だけでも12種類、毎年リリースする季節限定は26種類あります。これらは創業から24年をかけて、ブライアンが試行錯誤を繰り返し、作り上げてきたものです。そして一昨年にはすべての季節限定ビールのラベルアートも完成し、それぞれのビールに綴られたストーリーが、鮮やかに描かれています。

これらはただのビールでもなく、ただのアートでもなく、時にはブライアン自身のパーソナルなストーリーを形にしたものや、時にはビールの歴史に想いを馳せたものなど様々です。人によって自分を表現する方法は音楽や演技、芸術など多々ありますが、ブライアンにとっては、それがビールでした。ビールを通して、自分自身や、日本とアメリカとの繋がり、自然との関わりなどを表現して、出来上がったのが、ベアードビールなのです。

お客様から「ビールの中に、ブライアンの情熱やこだわりを感じる」と言われるのは、そんな思いが込められているからなんですね。

さて、そんなベアードビールですが、1年を通じて、多くのフルーツや副原料を使った季節限定ビールをリリースしています。季節の変化をベアードの限定ビールを通して、感じているファンも多いのではないでしょうか。現在は「大工さんのみかんエール」や「お寺の庭ゆずエール」が各タップルームで提供されています。みかんエールはその名の通り、大工さんが実家で収穫した無農薬のみかんを1箱持ってきたことがきっかけとなり、ベアードが初めて作ったフルーツエールで、2001年からずっと作り続けています。ゆずエールは、漂うようなゆずの香りがなんとも言えず、ミディアムボディにゆず皮の苦みも加わって、ただ爽やかなだけではない深みも感じますよね。それぞれ毎年待ち望んでいるファンもいるほど、人気な限定ビールです。

さて、3月には、更に3種の限定ビールが登場しますよ。

リリーススケジュールは:
 31日 モーニングコーヒースタウト
 315日 セカンドストライク アップルエール
 321日 セゾンさゆり

どれも人気の季節限定ビールです。ビールの説明やラベルアートの説明は、ベアードのHPに詳しく紹介していますので、是非一度読んでみてください。

この中でも私にとって思い入れのあるのは、もちろんセゾンさゆりもそうですが、モーニングコーヒースタウトです。
まだアメリカでビールの勉強をしている時に、初めて飲んだコーヒースタウトの衝撃は今でも忘れません。コーヒーも好き、スタウトも好きな私に、ぴったりのビールでした。ベアードでもこのスタイルを作りたい、でもあの時のコーヒースタウトに負けないくらい、おいしいものを作るためには、コーヒー豆をどの段階で、どのような形で投入したら、一番効率的で最高の味わいを引き出せるのか、何年もかけていろいろな方法を試してみました。そして、やっと今の製造方法に辿り着き、今では安定して美味しいものを提供できています。どうぞお楽しみに!

毎年新しい醸造所ができ、流行りのスタイルが移り変わる中、ベアードも24年をかけて進化してきました。毎年同じ銘柄でも毎年微調整を加え、より進化しているのです。定番商品も同様です。いつも美味しく品質の高い商品を作り続けることは、容易なことではありません。そこには技術だけでなく、芸術、そして何より情熱が欠かせません。ベアードビールは、ブライアンの熱い情熱を受け継いだ多くのブルワー達が、その品質を守り、次の世代へ繋いでいってくれています。次の世代で、またどのような進化をするのか、10年後、私も楽しみにしています!

ベアードさゆり

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