セゾンさゆりのブログ 2019.2.18

Sayuri Baird

皆さん、こんにちは。

 

今回よりセゾンさゆりことベアードさゆりのブログを始めることになりました。会社やビール、イベントのこと、時にはそれ以外の事も書いていきたいなと思っています。よろしくお願いします!

 

さて、今回は第一回目ということで、まずは会社の成り立ちから紹介します。もう知ってるよ~という方もたくさんいると思いますが、最近は直営のタップルームに行くと、私とブライアンが隣の席で飲んでいても、若い男の子がかわいい彼女に一生懸命ベアードビールの事を説明していたりして、私達の事を知らないファンが増えてきているので、改めて。

ベアードブルーイングは2000年に静岡県沼津市に設立。私とブライアンの夫婦チーム2人で始めた会社です。合資会社という今ではとても珍しい会社形態なのですが、設立前にたくさんの本を読んで勉強した結果、この形が一番私達の経営方針に合っていました。親友や家族の出資の協力の元、私達が経営に関わる決定権を持つことができます。経営者兼ブルワーというのは、こだわりのクラフトビール造りに置いては、とてもいい選択でした。どのようなビールを造るか、これも会社設立前にアメリカの50カ所以上のブルワリーを直接巡ったり、その他多くのブルワリーのビールを飲んだりして、自分たちがおいしい!と思ったブルワリーのビールの共通点を探りました。すると、ほとんどが、生ホップしか使わない、瓶内/樽内二次発酵・二次熟成、自然発泡、という製法でした。そこで自分達も造るなら、この製法でやりたいと決めたのです。この製法ですべてのビールを造っているブルワリーは今では世界中でも数えるほどしかありません。この製法は魔法のようなもので、瓶や樽の中で、ビールが自然の力で発酵・熟成していきます。同じ日に詰めたものでも、熟成期間により味わいが進化していくのは、そのためです。そして自然発泡なので、きめ細かく、優しい口当たり、ソフトなのど越しの泡が生まれます。ベアードビールを飲んでも、お腹が張らないのは、この泡の質によるものです。ビールは新鮮なものが一番!と思っている方も多いと思いますが、私達の造るビールは、熟成を経て、だんだんとおいしくなっていくのです。

 

特に冬の寒い時期には、熟成期間も長く、アルコール度数の高いビールが多くリリースされます。現在タップルームで楽しめるのは、ダークスカイインペリアルスタウトやがんこおやじのバーレィワインなどがあります。9%以上のハイアルコールビールなので、大きめのグラスに、ゆっくりと注ぎ、時間をかけて楽しむのがお勧めです。好きな音楽をかけて、読書をしたり、のんびりと過ごすときに、ぴったりです。たまには、チョコレートなどと一緒にたしなむのも、またよし。優雅な時間が過ごせますよ。

 

2014年には醸造規模拡大を機に、伊豆・修善寺へ移転しました。2010年頃から、移転先を探しており、目的は、規模拡大はもちろんのことですが、自社農園を持ち、ビールの副原材料として使う果実や野菜を無農薬で育てたい、という思いからでした。移転から早5年。農園で育てたホップや柑橘類、いちじく、かぼちゃなどが収穫できるようになり、今年は100%自社農園育ちの副原料で限定ビールもいくつか仕込めるようになってきました。この土地は、もともとキャンプ場だったため、昨年の6月にキャンプ場も復活。その際にはクラウドファンディングを利用し、多くのサポーターにご賛同いただきました。

2000年に設立した会社も今年で創業19年になろうとしています。夫婦二人の夢が、親友や家族、多くのファンに支えられ、だんだんと理想の形になってきました。私達の創業時の分厚い事業計画書には、まだまだ挑戦したいことがたくさん書かれています。これからも一歩ずつ、ステップバイステップで、夢の実現に向けて歩き続けていきます。これからのベアードビールも、楽しみにしていてください!

 

ベアードさゆり

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