惚れ直したぜ!惚れ直したぜ!:沼津ラガー

6月 14, 2017by Baird Beer

惚れ直したぜ!:沼津ラガー

2017年1月からの新シリーズ「Falling in Love Again ~惚れ直したぜ!シリーズ」を行います!毎月1種類の定番ビールを紹介し、面白いトリビアやストーリーを公開します。

 

6月は、ベアードビール初めての定番ラガービール「沼津ラガー」を紹介します。

 

沼津ラガー

 

沼津ラガーは、2008年3月に初めて醸造されました。2000年に創業して8年、30Lの仕込み設備で始まったベアードも、250L、1000Lと2度の規模拡大を行い、醸造に関しては、ずいぶんと経験を積んできました。そこでそれまでエールがメインだった定番に、ラガーを加え、ベアードの信念である「多様性」を表現したいと考えました。私達が当時大好きだったラガーと言えば、アメリカのブルックリンラガー。爽やかだけどボディもしっかりした味わい深いラガー。私達も、創業の地沼津への感謝の気持ちとこれからの発展を願って、「沼津ラガー」と命名しました。

 

たまたま縁があって創業の地となった沼津ですが、後々振り返ってみると、沼津で良かったなぁと思うことばかり。一つはそのソフトでクリーンな水です。沼津の水は富士山の雪解け水が源泉となっていて、本当に柔らかくてクリーンでおいしい。醸造に使用するためには、塩素を取り除くだけという最小限の処理で済みます。全てのベアードビールはソフトでまろやかな個性を持っているのですが、その理由は、このソフトで清らかでおいしい地元の水に由来していると私達は信じています。

 

きれいな水とその原点

 

沼津ラガーは、ラガー酵母特有の丸みのあるアロマ、生ホップから生まれる心地いい苦み、そしてきりっとしたフィニッシュが特徴的です。テイスターやグラスよりも、パイントでじっくり飲んで、その良さを満喫してください。

 

最後に、ラベルの話。私達は沼津なら絶対魚市場近くで開業したいと思っていました。なぜなら、魚市場は沼津の顔だからです。一番活気のある場所です。そして、タップルームの2階から眺める景色、特に夕暮れ時の茜色の空、魚市場に反射する夕陽の光を眺めながら飲むビールは、格別です。この絵柄はそのタップルームを漁港から眺めた風景。空の色の描写がとても素敵ですよね。是非一度沼津港に来て、この構図を見つけてみてください。

 

駿河湾の夕日

 

このように、ベアードビールは、すべてにストーリーがあります。パーソナルなこと、歴史的なこと、スタイルのこと、いろいろなストーリーに思いを馳せながら造られています。皆さんにも、自分の体験と合わせながら、楽しんでいただけたら幸いです。

 

多くの皆様に、この新しいシリーズを楽しんでいただき、定番ビールに「惚れ直したぜ!」と言っていただけることを願っています。乾杯!

 

ベアードさゆり