惚れ直したぜ!惚れ直したぜ!:わびさびジャパンペールエール

5月 2, 2017by Baird Beer

惚れ直したぜ!:わびさびジャパンペールエール

2017年1月からの新シリーズ「Falling in Love Again ~惚れ直したぜ!シリーズ」を行います!毎月1種類の定番ビールを紹介し、面白いトリビアやストーリーを公開します。

 

5月は伊豆の豊かな自然の恵みからインスパイアされたわびさびジャパンペールエールをご紹介します。

 

わびさびジャパンペールエール

 

ペールエールとIPA は現在のクラフトビール革命において最も愛されているスタイルといえるでしょう。これは元々はイギリスで生まれたスタイルですが、近代のアメリカのクラフトブルワー達が、パンチがありフルーティで香ばしいホップを大量に投入し始めた時から、全く新しく攻撃的な、ホップ主体のエールへと変化していきました。ベアード定番のライジングサンとスルガベイインペリアルIPA は、この近代的アメリカのクラフトビールスタイルからヒントを得たものです。

 

しかし、このわびさびは、私達にとって新たなスタイルへの挑戦でもありました。クラフトビール界の2 つの人気スタイル(ペールエールとIPA)と日本独自の個性を組み合わせた新しいスタイルとは何か。それを追求して思いついたのが、この造語:ジャパンペールエールでした。

 

そして、もう一つ、地元の原材料を使ったものを定番商品に加えたいという想いでした。

 

「わびさび」は、 茶道・俳諧などにおける日本の美的理念の一つで、簡素の中に見いだされる清澄・閑寂な趣のことですが、修善寺はどこか気品があり、その風情が似合います。そこでわびさびの情緒を表現するために、通年使用でき、地元の名産でもある2種類の原材料を選択しました。それは、本わさびとお茶(緑茶)。本わさびは天城産のもので、採れたてを取り寄せ、ブルワー達が手作業ですりおろしています。緑茶はベアード発祥の地・沼津の愛鷹産の荒茶を使用。これらの原材料から由来するドライなハーブ系の個性は、厳選された数種類のホップの個性と相まって、どこからがホップでどこからがわさびとお茶か区別がつかない程調和しています。まさに、わびさびの理念のごとく、何事も突出していない、簡素で清澄、閑寂で洗練された趣を楽しむことができます。

 

わさび農園

 

そして声を大にして言いたいのが、そのフードペアリングです。今までベアードのエールは、寿司や刺身など生のお魚と合わせると、どうしても魚臭くなってしまう印象でした。しかしこのわびさびは、わさびと緑茶の殺菌効果が効いているのか、生魚にも負けません!魚の生臭さを消し、舌をリセットしてくれます。是非、お寿司やお刺身とのペアリングを楽しんでください!

 

わびさびの相棒

 

最後に、ラベルの開発秘話。今回はデザイナーの栄子さんに、わびさびの特徴である奥ゆかしさのある日本の美を表現してもらいたいと依頼。 何かがそこにあるが、明白ではなく、あからさまではない。それがこのラベルアートのエッセンスです。あえて暗い印象で描かれていますが、 何が描かれているか、じっくりと目を凝らして見てください。

 

このように、ベアードビールは、すべてにストーリーがあります。パーソナルなこと、歴史的なこと、スタイルのこと、いろいろなストーリーに思いを馳せながら造られています。皆さんにも、自分の体験と合わせながら、楽しんでいただけたら幸いです。

 

多くの皆様に、この新しいシリーズを楽しんでいただき、定番ビールに「惚れ直したぜ!」と言っていただけることを願っています。乾杯!

 

ベアードさゆり