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惚れ直したぜ!
惚れ直したぜ!:レッドローズ アンバーエール
2017.02.02 

 

2017年1月からの新シリーズ「Falling in Love Again ~惚れ直したぜ!シリーズ」を行います!毎月1種類の定番ビールを紹介し、面白いトリビアやストーリーを公開します。

 

今月のビールは【レッドローズ アンバーエール】です!

 

レッドローズ アンバーエール


 

ベアードビールの定番ビールは、今でこそ12種類ありますが、創業当初は5種類でした。その中の一つ、それは「ベイ・スティーム」というラガービールでした。この名前を聞いて「あ~、そうだったね」と思い出す方は、相当古くからのベアードファンです。

 

実はこれはアメリカ・サンフランシスコのアンカーブルーイングのフラッグシップビール「アンカースティーム」からインスピレーションを得たもの。1965 年、フリッツ・メイタッグはアンカーブルーイングカンパニーを買取り、破産を食い止め、オリジナルでアイコニックなアメリカンビールスタイルのスティームビールを独力で守りました。スティームビールは、ラガー酵母を使いますが、エールのように高温で発酵させる、ある種ハイブリッドスタイル。20 代の頃、ブライアンはアンカースティームを飲んだことで開眼し、クラフトビールの道へ導かれたので、とても思い入れのあるビールです。そのため最初の定番の中に加えたかったのです。しかしラガータイプのビールは熟成期間がエールタイプよりも長いため、なかなか定番として、安定して出すことは困難でした。そこでエール酵母で同じような味わいのビールが出来ないか、試行錯誤の上、生まれたのが、このレッドローズ アンバーエールでした。これは、スティームビールの発酵の原理を逆にしたもので、エール酵母を使い、ラガーのように低温発酵させています。こうしてキレがありながらも、華やかなフレーバーも持ち合わせたユニークなアンバーができあがりました。

 

アンカーブルーイングのフリッツ・メイタッグさん

 

このレッドローズの名前の由来は、ブライアンの母方の祖父から来ています。彼は起業家でした。1842年に起業し、ビジネスで成功した祖父の、ハードワークと忍耐力、誠実さ、寛大さという倫理は、ベアードブルーイングの基盤にもなっています。レッドローズは、その祖父が販売していた動物飼料のブランド名。ベアードの修善寺ブルワリーではブルワリーツアーの時、3階から2階へ下る階段を通ります。その壁にある大きな額。それは、アメリカの家族の知り合いが偶然にもアンティークショップで見つけたという、素敵な縁のある祖父の会社で使われていた麻袋です。祖父への尊敬を込めて、きれいに飾ってあります(額は大工さんの手作り!)。ブライアンの起業家精神は、きっとおじいさんから受け継がれているのですね。

 

アンティークの麻袋

 

このように、ベアードビールは、すべてにストーリーがあります。パーソナルなこと、歴史的なこと、スタイルのこと、いろいろなストーリーに思いを馳せながら造られています。皆さんにも、自分の体験と合わせながら、楽しんでいただけたら幸いです。

 

多くの皆様に、この新しいシリーズを楽しんでいただき、定番ビールに「惚れ直したぜ!」と言っていただけることを願っています。乾杯!

 

ベアードさゆり