惚れ直したぜ!惚れ直したぜ!:シングルテイク セッションエール

1月 9, 2017by Baird Beer

惚れ直したぜ!:シングルテイク セッションエール

2017年1月からの新シリーズ「Falling in Love Again ~惚れ直したぜ!シリーズ」を行います!毎月1種類の定番ビールを紹介し、面白いトリビアやストーリーを公開します。

 

第一弾のビールは【シングルテイク セッションエール】です!

 

シングルテイク セッションエール

 

IPA人気全盛期の2013年に敢えてセッションエールを定番デビューさせるというベアードの挑戦でもありました。なぜ、敢えてセッションエールを?と思う方も多いかもしれません。実はベアードが2001年に帝国IPAを定番としてデビューさせた時、業界関係者からは「そんな個性的なビールは、日本人に受け入れられないよ」と嘲笑されていました。今では信じられない話です。しかし、アメリカのクラフトビール業界を先頭に、世界的にIPA人気が高まり、しかもエキストリームな超ホッピーなビールが人気を集めるようになりました。もちろんそれもいいのですが、そればっかりだと、舌が疲れてきませんか?その他のビールの味わいが楽しめなくなってしまいます。そこで、何杯でも1日中でも飲めるセッションエールを提供したいと考えました。もう一つの利点として、これはベルギーのウィット酵母を使用しているので、通年ベルギー酵母が管理できるようになり、季節限定でもベルギースタイルを造りやすくなりました。

 

ビールの名前は、いつもそのスタイルの背景にある歴史や物語を思い浮かべながら考えています。今回は「セッション」という言葉に注目しました。セッションとは音楽用語でもありますよね。皆さんもセッションしている姿を思い浮かべてください。ジャズやロックの情熱的で激しく熱い演奏が目に浮かぶでしょう。Bryanはアメリカのロックの王御所ニール・ヤングの大ファンです。ある時彼のライブ映像を見て、その情熱溢れるステージに感動し、そして、彼のレコーディングが「シングルテイク(一回録り)」だということを聞き、更にインスパイアされました。1回の録音に最善を尽くす。その姿勢はベアードのビール造りにおいても同様です。

ベアードビールはいうならばすべてシングルテイクです。定番でも全く同じ味ということはありません。毎回微妙に調整し、Bryanが最高だと思う味に近づけているのです。

 

そして、ラベルをいつものように栄子さんにお願いする時、その情熱を感じて欲しいと、ニール・ヤングのライブ映像を見てもらい、しかもこの部分!と切り取って見てもらった結果、この躍動感溢れるラベルが完成しました。ほとばしる汗まで感じとれるような素晴らしいラベルですよね。

 

多くの皆様に、この新しいシリーズを楽しんでいただき、定番ビールに「惚れ直したぜ!」と言っていただけることを願っています。乾杯!

 

ベアードさゆり